島根県知事賞
一般の部
早川 俊章さん
【作品の背景】
「ママぎゅっとして」が口癖で、愛情をもって育てられた娘。その娘が母となり「ママがぎゅっとしてあげる」が口癖になり、愛情をもって子育てをする。子も娘も親もみんな幸せ。世代を超えた子育て子育ちの神秘とそのすばらしさをかみしめ、つくった作品です。
島根県知事賞
こっころの部
須山 柚奈さん
【作品の背景】
私が小学校のころの母との会話です。なんだか心強く感じました。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
萩谷 佳代子さん
【作品の背景】
少子化問題のニュースが流れるたび、子どもの写真がならぶ年賀状を見るたび、自分を責めて苦しんでいた時期がありました。「子どもができないって、なんだか肩身が狭いし、寂しいね。」とつぶやいた私に、ふだん温厚な夫が、めずらしく気色ばんで言いました。「それは違うよ!産休育休明けの人が元の職場に復帰できたり、子どもが小さい人が短時間勤務できたりするのは、その仕事の穴を、僕らが陰でそっと埋め続けているからでもあるわけじゃない?つまり僕らだって子育てしやすい社会にちゃんと貢献してるってことだよ。子どもがいなくたって、堂々と胸張っていいし寂しいなんて思わなくていい。二人だけでも、家族だよ。」私を苦しめていたのは、周りでも世間でもなく、私自身の固定概念 だったことを、夫は気づかせてくれました。 ありがとう、私の大切な家族さま。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
小野 虹美さん
【作品の背景】
保健室の先生は、私が教室に入りにくい時、教室まで一緒についてきてくれます。色々な行事できんちょうしている時も、安心してみんなの中に入れるように、いっしょについてきてくれます。保健室の先生のおかげで、少しずつ、自分から教室に行くことができるようになりました。保健室では、色々な話をします。たくさん、笑います。色々なことを、教えてもらいます。保健室の先生といると、安心します。これからも、色々な話をしたいです。ありがとうの気持ちを伝えたくて、書きました。
島根県知事賞
一般の部
小松崎 有美さん
【作品の背景】
息子(6才)が久々の出社日に私の靴(ヒール)を隠しました。これまでテレワーク中は幼稚園の預かり保育も利用せず、ずっと一緒にいたのできっとその不安なんかもあったのかなと思います。仕事をプライベートのバランスってつくづく難しいなぁと思います。
島根県知事賞
こっころの部
五十殿 隼斗さん
【作品の背景】
体育祭の時、自分はリレーに出ていて、それを母が撮ってくれていました。それを家に帰って見ることになりました。自分の走っている姿やどれだけ早かったのかだけを見ようとしたけれど、撮ってくれている母の声が入っていて、自分にバトンが渡った瞬間「がんばれ!」とか「行け!」などの言葉を大きく声に出していて自分の走っている姿が目に入らず母にありがとう。こんなに応援してくれていたんだと思い、とても感動したからです。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
小松崎 有美さん
【作品の背景】
長男(14才)の態度が冷たく、何を言っても返事すらしません。反抗期だとはわかっていても、何だかちょっと淋しくて…。好物のカレーを作って、少しでも喜んでもらおうかな…そんなつもりでLINEをしました。へんじはなくても、既読がつくだけでまぁ生きてるのか…と少しホッとするのでした。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
内野 和さん
【作品の背景】
大学受験に合格し春から一人暮らしをすることになりました。あまり家族に素直になれない私は離れるのが寂しいと言えず、普通なら部屋にいる時間を家族のいるリビングで過ごしました。いつもにぎやかな家族の声がなくなると思ったらとても悲しいですが将来の夢を叶えるために前へ進もうと決意した作品です。
島根県知事賞
一般の部
岩成竜也さん
【審査員コメント】
コロナ感染防止の取り組みによって、スーツを着て出かけていくスタイルが当たり前でなくなり、そのことが職場と家庭の距離を思いがけない形で近くしたことが、「自己紹介」によく現れている。
【作品の背景】
コロナ禍により在宅でのオンライン会議をする事が増え、いつもなら幼稚園から帰宅すると誰もいない自宅に父親がいて、嬉しさのあまり会議に割り込んできた。緊張感のあった会議の雰囲気が子どもの無邪気な会話や自己紹介で和んだことが、この作品を作ったきっかけです。
島根県知事賞
こっころの部
奥本陽哉さん
【審査員コメント】
暖房器具に灯油の匂いを感じることが少なくなったからこその作品。「ストーブのにおい」に「おばあちゃん」を感じる感覚がやさしくてあたたかい。“シュンシュン”鳴っているやかんなど、いろいろ懐かしい光景の想像が広がる。
【作品の背景】
冬が近づくにつれて学校・部活などでストーブを使う機会が多くなりストーブのにおいを嗅ぐ度に祖母の家を思い出しました。最近行けていないが、ストーブのにおいを通して祖母の優しさや、小さい頃の思い出がよみがえり心が温かくなった。そんな祖母の優しさを胸に作った作品です。祖母には今まで優しくしてもらった分、優しさを返していきたいと思います。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
馬場鈴代さん
【審査員コメント】
コロナがもたらした今の時代背景が作品によく現れており、距離を縮めるツールによって可能になった家族の触れあいがユーモラスに表現されている。
【作品の背景】
スマートフォンで神戸の孫と会話したときの状況を作品にしました。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
瀬野快さん
【審査員コメント】
「僕セット」という表現は完成度の高さとリズム感の良さを感じさせ、この作者に他の作品があるなら、それも見てみたい。また、駐車場の車の中で待つのではなく、入店して一緒に買い物をする「祖父と僕」の姿に親近感を感じる。
【作品の背景】
祖父と買い物に行った時、祖父にセルフレジの使い方を教えたのがきっかけです。いつも祖父から教えられる事ばかりだけど、祖父の役に立ててうれしかったです。
島根県知事賞
一般の部
衛藤雅人さん
【審査員コメント】
これまでは子どもたちから「おかえりなさい」と言われていたけど、在宅ワークで、学校から帰ってきた子どもたちに「おかえり」と言えることに幸せを感じたのだろう。
【作品の背景】
コロナ禍で在宅勤務になり 、「 ただいま 」 ではなく 「 おかえり 」 という立場になりました 。これを貴重な体験として楽しみたいという思いを、作品に込めました 。
島根県知事賞
こっころの部
税所旺秦さん
【審査員コメント】
勉強もしなくちゃ、感染予防も気にかかる、だから大変なんですよと言う。大人っぽい言い回しがおもしろい。
【作品の背景】
今年はコロナ禍での生活で、友達同士でも 「 飛沫 」「 密 」 という声が頻繁にあがっていた 。その中で感じた思いが、作品につながったようです 。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
田中一慶さん
【審査員コメント】
心細くて泣いた子どもも卒園の日が訪れ、たくましくなった我が子に涙するママ。子どもの成長を二つの「泣いて」で表現したところに巧みさを感じる。
【作品の背景】
夫婦で力を合わせて育てた長男が、幼稚園バスに乗る最後の日。彼を見送りながら妻が流した涙に、子育ての尊さが表れていると感じ 、作品にしました。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
見沢ユミさん
【審査員コメント】
「やさしさ」を「ひらがな」と表現したところに、教室で生きる子どもならではの感性の 鋭さを感じる。
【作品の背景】
保育園に通う娘の言葉です。最近、ひらがなに興味を持ち始めたからこそ、保育園での先生の言葉の優しさや分かりやすさを、そのように表現したのだと思います 。
島根県知事賞
一般の部
中田敏子さん
【審査員コメント】
年ではなく日数で数えているところに思いを感じた。子どもにとっては「毎日の積み重ね」、親にとっては「長いようで短い」という感覚ではないだろうか。
【作品の背景】
息子が巣立ちほっとしたのと寂しさで胸がいっぱいでした。
島根県知事賞
こっころの部
吉村海成さん
【審査員コメント】
無心な赤ちゃんの絶大な力に感心させられる。「しらなかった」という言葉が心にひびく。
【作品の背景】
弟が生まれ、赤ちゃんとふれあいの中で自然に出てきた言葉を、覚えたてのパソコンを使って応募しました。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
柳井康太さん
【審査員コメント】
初めての寝返りに立ち会った親の感動と興奮を、日本中を興奮させたラグビーW杯に例えた、タイムリーなとらえ方が秀逸である。
【作品の背景】
娘の寝返りを応援している自分と、ラグビー日本代表を応援しているサポーターの姿が重なった。「子育てとは我が子を応援することなのかもしれない」と小さな発見をした気持ちになった。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
山根侑隼さん
【審査員コメント】
子どもの純粋な気持ちと親心がストレートに伝わってくる。
【作品の背景】
ぼくといっしょに、ぼくがうつっているビデオを見ている時、お母さんが泣いていたので、なんで泣いているんだろうと思いました。お母さんが感動して泣いていることを教えてもらいました。
島根県知事賞
一般の部
冨樫恵美さん
【審査員コメント】
親、子どもともに、夢、希望にあふれている。良い家族だなと思う。子どもが、「親も自分と同じく将来の夢を持っている」と思っていることがすばらしい。
【作品の背景】
5歳の娘に聞かれて、はっとしました。
島根県知事賞
こっころの部
藤田柊平さん
【審査員コメント】
仲良しで、楽しい家族が目に浮かぶ。 「しかたなく」というところが面白い。他にも、楽しいお父さんに色々なお願いを頼まれているのかなと想像し、微笑ましかった。
【作品の背景】
犬の散歩から帰って来たお父さんが、庭から言ってきたことをそのまま書きました。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
池岡一昌さん
【審査員コメント】
親の投稿にコメントしてくれる息子が温かい。素敵な親子関係だと思う。SNS上のやりとり、というのが新しく、面白かった。
【作品の背景】
日々の暮らしで溜まったストレスを、SNSでつい愚痴を述べたところ、SNSでつながる息子から、励ましの投稿をもらいました。いつまでも子どもだと思っていた我が子は、親を心配するまでに成長したのだとあらためて感じ、感慨ひとしおでした。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
魚地妃夏さん
【審査員コメント】
思春期の子の、素直になれない素直な気持ちを実によく表している。消した後どうなったのか、メールで伝えたのか、もしかしたら言葉で伝えたのか、など色々なことを想像できる。
【作品の背景】
母とケンカをした後、本当は申し訳ないと思っているのに、なかなか自分からは伝えられない、母と娘というとても近い関係だったからこそ、余計照れくさくなってしまったのだと思います。そんな中、「ことのは大賞」に出会いました。普段は言えない家族への思いをことのはという形で伝える、とてもよい機会でした。
島根県知事賞
一般の部
藤井めぐみさん
【審査員コメント】
怒りたいけど憎めないというママの気持ちが伝わってくる。
【作品の背景】
甘え上手な次男は、何か悪さをすると、私にバレて怒られる前に「ママかわいい」とか「ママ大好き」と言ってご機嫌取りをしてきます。子どもながらに悪いことが分かっていて、それでもしてしまった時に色々考えているんだなーと、その姿がとてもかわいくて、この言葉にしました。
島根県知事賞
こっころの部
花田結惟さん
【審査員コメント】
孫が作った作品であるところがおもしろい。
【作品の背景】
おばあちゃん家でテレビを見ていると、ねこのえべっちゃんがおばあちゃんのところにいって、あまえて、おばあちゃんが「孫のようだ」とねこをだっこしているところをみて思いつきました。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
松本俊彦さん
【審査員コメント】
子どものことをよく見ている。姉妹であることがポイントだと思う。兄弟であれば、また違うと思う。
【作品の背景】
姉妹は同じ親のもとで、同じ生活環境で育っているため、かなり似ているところがある。そのため、三つ違いの妹は、姉の姿と重なるところがある。しかし、こちらが同じことをしても、二人の反応は全く異なっていることがある。そんな娘たちを見ていると、これが成長であり、また個性なのだなと思う。そして、そんな光景は、やはり無条件に面白い。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
山本祐菜さん
【審査員コメント】
お母さんの大変さを分かっている、優しさが伝わる作品。日常について語っており、普段の感じがよく出ている。
【作品の背景】
食事のとき、テレビを見ているとき、どんな時でも会話が絶えません。疲れていて、うとうとしている時でも、うなずきながら話を聞いてくれます。家族と話している時はホッとします。そんな家族がすきです。
島根県知事賞
一般の部
秋田陽子さん
【審査員コメント】
娘のお母さんへの思いやりを感じる。母と娘だから成り立つものであり、色々と想像が膨らむ作品。
【作品の背景】
来年の1月に成人式を迎える娘の子育てを振り返ったときに、脳裏にはっきりと映し出されたワンシーンです。娘が生まれる前に乳ガンで片胸を失いました。家族で旅行するといつも人目を気にしながら温泉に入っていました。私を人目から守るために裸の娘がそばに立って「ママ大丈夫だよ」と言ってくれました。幼稚園だった小さな娘の体は私にとってとてつもなく大きな壁に見えました。 この出来事を思い出すたびに、親から子への無償の愛よりも、子から親への無償の愛の方がはるかに強く純粋であることに気づかされます。子どもを愛する幸せとそれ以上に子どもに愛されている幸せに気づき、感じながら子育てをする大切さを改めて思いました。
島根県知事賞
こっころの部
勝部愛梨紗さん
【審査員コメント】
老夫婦がいたわりあっている、あこがれる高校生の作品であるのがよい。
【作品の背景】
交差点で信号待ちをしていた時に、反対側の歩道をおじいさんとおばあさんが杖をついて、2人仲良く手をつなぎながら歩いていました。おじいさんとおばあさんになっても手をつないでいるその光景は、ぽわんっと心が暖かくなって、こんな夫婦に私もなりたいなと思える光景でした。いつまでも仲良く手をつないでいる2人は、とても尊くて、人が大事にしなければいけない家族を思いやる心を感じました。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
岩本彩さん
【審査員コメント】
子育ての喜びと、子どもを通して人がつながる地域の良さも感じる。
【作品の背景】
松江に嫁いで来たので近所にあまり知り合いがいないなか、息子が産まれてよく散歩をするようになりました。人見知りをする私ですが、息子を連れていると近所のおばあさんが声をかけてくれたり畑をしているおじいさんに野菜をいただくこともありました。息子がいなければ話すことのなかった人と会話ができたり、知り合いになれたり、息子には感謝でいっぱいです。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
村尾仲哉さん
【審査員コメント】
どんな場面でも家族は応援してくれているという思いが伝わる色々な想像ができる作品、作者の幸せが見える。
【作品の背景】
一人で留守番をすることが多い息子の安心材料になればと、リビングルームに息子が兄のように慕ういとこが結婚した時に撮った写真を置いています。ある日、私が仕事から帰ってくると、その写真の前でピョンピョン移動しながらクスクス笑っていたので、「どうしたの?」と尋ねると「お母さん、この写真どっから見てもオレにわらってくるんでー!!」と言ってきました。しばらく写真について話をしながら結婚式を振り返り、会話を楽しみました。そのことを後日、息子が自分なりに表現して作品にした様です。
島根県知事賞
一般の部
山下知歩さん
【審査員コメント】
家族の明るい、幸せな感じが想像できる。子どもも楽しそうで家族のふれあいが感じられ、いい家族だと思う。
【作品の背景】
記載なし
島根県知事賞
こっころの部
藤本瑞希さん
【審査員コメント】
自分が赤ちゃんだったころのことがいい思い出としてでてくる感じがいい。高校生なので、一度忘れていた思い出がよみがえる感じがよい。自分が産まれてきてよかったということを感じさせられるし、自分を肯定的に受け入れている。
【作品の背景】
妹がうまれ、母と子ども服を整理しているときに思いつきました。服のはじっこについている油性ペンのあとは、自分がいたずらをしていたときについたことなど、たくさんのことを母から聞きました。また、小さいころの自分の写真を見て、写真の中の自分と妹が同じ服を着ていることが、不思議で面白いと感じました。服は着ることができなくなっても、ふとした瞬間に思い出をよみがえらせてくれるものです。今、妹が着ている服も大切に保管し、いつか自分の子どもに着せ思い出のリレーをしていきたいです。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
相澤秋子さん
【審査員コメント】
親子のあたたかいつながりを感じる。信じ合っている姿が見られ、明るい家庭の中で子どもが育っている様に感じる。
【作品の背景】
デパートに買い物に行った際、後をついて来ていた子供たちとはぐれてしまい、探していたら、店内放送で私の呼び出しをされました。子供たちと会って第一声で「心配したんだよ ママいなくなるんだもん」と心配そうに見つめる子供たちに「それはこっちのセリフです。」と返しました。私が子供たちを心配していたのと同じように、子供たちは私の心配をしていたということに親として感動しました。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
森脇真実さん
【審査員コメント】
子どもが大人の気持ちを想像して書いているのがすごい。おもしろく表現している、テクニックがすごい。
【作品の背景】
「ことのは」は毎年、学校の宿題で書きます。わたしは、夏休みが大好きです。でも終わりごろ、いっぱいの宿題を終わらせなくてはならず、わたしの家は大変です。計画通りになかなかいかなく、いつも、苦しい思いをしているけど、終わった時はとてもホッとします。わたしも大変だけど、わたしたちを手伝う家族も大変だと思って、この「ことのは」を書きました。
島根県知事賞
一般の部
長野芳成さん
【審査員コメント】
いくつになっても、子どもは子どもと、心配する親の気持ちが、よくうかがえる。高齢県の島根らしい作品。
【作品の背景】
友人の知り合いが、70歳近いのに未だに90歳代の母に怒られると笑っていたとの話しを友人から聞いたのを思い出したもの。60歳、70歳になっても健在な母親に叱って貰えるなんて、本当に幸せな事で羨ましい限りだと思っている。
島根県知事賞
こっころの部
道野愛未さん
【審査員コメント】
姉ちゃんだけどまだ、甘えたいという子どもからのメッセージしっかり甘えさせてあげたい。
【作品の背景】
おねえちゃんということばがうれしいときやいやなときがあります。うれしいときはおねえちゃんとよばれたらいろいろなことができます。いやなときは子どもなのにおねえちゃん、おねえちゃんと言われるからです。おねえちゃんといつも言われるから、この作品にしました。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
梶政幸さん
【審査員コメント】
家では大丈夫かなと思うが、外では意外にしっかりやっていることに、子の成長を確認する親の情景が浮かぶ。知らないところで、子どもが思ってもいない成長をしていることに驚いている。
【作品の背景】
以前、息子のアルバイト先である飲食店に夫婦で訪れたことがあります。そのとき、お客としてきちんと対応してくれた息子の成長ぶりに夫婦共々感動した思い出を表現しました。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
小中瞳さん
【審査員コメント】
実感がこもっている。関東は今まで縁がなく、遠く感じていたが、姉の上京で一気に近くなった感じ。自分もいずれ、親元を離れて上京するというイメージを持っているのでは。
【作品の背景】
九歳年上の姉が関東へ進学し、家では急に関東地方のニュースや天気にすごく敏感になりました。「お姉ちゃんを心配するみんなの気持ち」を作品にこめました。
島根県知事賞
一般の部
土江 美和さん
【審査員コメント】
人生について前向きな気持ちが窺える。「こんないい子に育っていますよ!どうですか?」という思い。親子の関係、夫婦の関係の中に絆がいろいろな面から読み取れる作品。
【作品の背景】
3人の娘のうち、3女(今年8月に誕生)を妊娠中の6月に夫を交通事故で亡くした。夫は、生まれてくる我が子を見ることも抱くこともできず、そして3人の娘の成長を見守っていくことが出来ずに、天国から見守っていることと思う。夫と一緒に子どもの成長について話したり相談することは出来ないが、空から子どもの成長を見守って、夫がどう思っているのかと思う気持ちを作品に込めた。
島根県知事賞
こっころの部
深野友哉さん
【審査員コメント】
何か欲しいものを買ってもらおうとした時、母親が「うちはうち、よそはよそ」と言う。「成績もですよ、お母さん」と子どもは思っている。お母さんとのやりとりがおもしろい。
【作品の背景】
友達が持っているゲームや飼っている犬を私が欲しがると、母は「うちはうち、よそはよそ」と言う。母は、勉強のことになると友達と比べるので、「成績もですよ」と母に言いたいと思った。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
岸田多門さん
【審査員コメント】
今の世相を上手に切り取っており、大きく共感できる作品「もっと強くなってほしい」という、現代の若者に向けたメッセージともとれる。
【作品の背景】
私たちの世代は、今より食べ物に恵まれていなかったが、いつも向上心を持ちアグレッシブに生きてきた。今の若者は豊かな時代に育った若者は、おとなしい人が多く、若々しいエネルギーやバイタリティーを感じない。日本の将来を憂うべきことだという思いを作品に込めた。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
松澤優花さん
【審査員コメント】
思春期における親子の会話の情景が頭に浮かぶようだ。お弁当の中身が、機嫌が良い時には大好きな物。そして「カラッポ」にして返す・・・。そんなやりとりが思春期の会話の一つである。
【作品の背景】
母との会話が無かった日も、お弁当はいつもと変わらず美味しく、母との会話の様に感じた。毎朝お弁当を作ってくれる母に、感謝の気持ちを伝えてみようと思った。
島根県知事賞
一般の部
鎌田道子さん
【審査員コメント】
家族の愛。命の尊さを感じる作品であり、情景が浮かぶようだ。文学的な作品。
【作品の背景】
今から18年前、応募者本人がガンの病となり、当時小学6年生だった子ども(二男)へ思い切って病名を伝えた。二男は、平静を装いながらトイレに入ったが、当分出てこなかった。しばらく経って何事もなかったかのように出てきたが、気づかれまいと一生懸命拭った二男の頬にはしっかりと涙の痕が残っていた。それを見た鎌田道子さんは、「個々子達のためにも乗り越えよう!」と決意。現在はガンを克服し、元気に生活している。子ども達の存在の大きさに今更ながら感動し、感謝している。
島根県知事賞
こっころの部
中西愛花さん
【審査員コメント】
お弁当のおかずなどについて、子どもが母親に注文を付けたとき、「じゃあ、あんたがやりなさいよ。」と母親が発した言葉に対する子どもの反応が想像でき、面白い。「様」と表現したのが面白い。「やっぱり、お母さんはスゴイ!」という思いが伝わる。
【作品の背景】
学校の選択授業で作品を作った。「最近、お弁当が手抜きだよ。」「早く、ストーブに灯油を入れて、寒い!」と母親に言うと、「じゃあ、あんたがやりなさいよ。」と母親の言葉が返ってくる。この瞬間に、私の苦情は、ただの「わがまま」に変わる。そして、あんなことを口にしてしまったことを後悔する。誰でも家族に任せっきりなことは、あると思うが、それを「素直に感謝する」ことほど意地っ張りな私にとって、難しいことはない。「様」まで付けて、少しわざとらしいくらいの言葉でないと伝えられない「意地っ張りの感謝」を作品に込めた。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
大岡美紀さん
【審査員コメント】
母親と中学2年生の男の子との距離感。日頃は、ちょっと距離があり、その中でも母親の愛情が伝わってくる作品。
【作品の背景】
大きくなった息子に普段することは出来ないが、たまたま1回だけ寝ている息子の私より大きくなった手をこっそり握った。その日のことを何気なく作品にした。受賞作品を息子に教えたら、「えーっ!! そんなこと(手を握ったこと)したん?」と言われてしまいました。
青少年育成島根県民会議会長賞
こっころの部
古瀬悠矢さん
【審査員コメント】
子どもの素直な心がしっかりと伝わってくる作品。成長する中で、このような時期がある。このような心を大切に育ててあげて、伸ばしていきたいと思う。
【作品の背景】
小学生の僕は大変だ!学校では、色々なことが起きる。(友達が面白いことを言ったり新しい遊びを思いついたり、給食が美味しくておかわりしたり、先生が急に怒り出したり・・・)僕は、忙しくて、次から次へと起きることを忘れてしまう。家に帰るとお母さんが「今日は、何か楽しいことがあった?」と必ず聞く。だから僕は、「忘れないうちに早く家に帰らなきゃ!」という気持ちから、この作品を作った。また、懸賞や応募が大好きなお母さんに「僕にも出来そうなコンクールのようなものはないの?」と聞いたところ、「ことのは大賞」の応募のことを教えてくれた。
島根県知事賞
一般の部
山代朋子さん
【審査員コメント】
幼児の無邪気な疑問に、どう答えていいのか戸惑っている祖母。二人の関係がほほえましく表現されている。
【作品の背景】
長男が4,5歳の頃、恐竜に関心が強く、絵本や図鑑を見ながら祖母に聞いていました。子どもにとって「昔」とか「古代」は祖父母の子どもの頃と同じなのでしょうか。 私の子どもは4人ですでに大人になって、自然科学の好きだった長男は医師になり、孫はみんなで10人。今年のお正月は全員がそろう予定で楽しみ。
青少年育成島根県民会議会長賞
ジュニアの部
神田悠貴さん
【審査員コメント】
子供らしい感性が、子供らしいことばで素直に表現されていて、好感が持てる。
【作品の背景】
3歳のはるきは、サンタさんと同じで、“カミナリさん”もいると信じています。雷が「ドーン」と大きな音をたてるのを、怒っていると感じ取り、どうすれば“カミナリさん”に怒られずに済むかと考えたのでしょう。ママの言うことを聞く=よい子=怒られないと思ったようで、窓から空を見上げて“カミナリさん”に話しかけていました。その様子が微笑ましくて息子の名前で応募しました。
島根県知事賞
ジュニアの部
大坪悠介さん
【作品の背景】
ぼくが前に「お母さん、お母さんってしらがとか生えてないの?」と聞いたら「無いに決まってるでしょ!」と答えました。その数日後、お母さんが鏡の前で何かを切っているのを発見しました。こっそり見ているとなんとハサミでしらがを切っていたのです。その時に思いつきました。今では、ぼくがお母さんのしらがを切ってあげています。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
白井典子さん
【作品の背景】
最近、テレビでデパートの子供服売場の中継をしていました。そこには、元気な中年夫婦二組と若い夫婦と洋服には興味なさそうな男の子が映し出されていました。高いブランドの洋服をあれこれ選んでいる姿を見ていて、ふと20年前の我が息子の七五三の時を思い出しました。今は亡き祖父母達も一緒に近所の神社に御参りしたのです。高い洋服こそ買っては頂けませんが、傍から見るとなんと親バカ(?)に見えたことでしょうか?懐かしくなりこの作品をつくりました。
青少年育成島根県民会議会長賞
一般の部
古田千博さん
【作品の背景】
私には子どもが3人います。長男は中学1年、次男は小学5年、三男は小学3年です。いつの間にか3人とも大きくなり嬉しい限りです。しかし特に体力面では、子どもは伸びる一方、親は衰え放題ということで「威厳」を保つのが難しくなってきました。特に、長男とスポーツをするとそう感じます。まだまだ負けないとは思っているのですが、拮抗する場面が多くなっています。少し前まではハンデがあっても楽勝だった腕相撲が、最近危うくなってきました。オヤジの面子にかけてこえだけは負けられないという意地と、子どもの成長が頼もしくもある気持ちを表現してみました。